114.紙コップに単位がある?単位別の用途も解説

紙コップに関する事

紙を原料にして作られる紙コップは、オフィスでのコーヒーブレイクやイベントなど、日常的に活用できる便利なアイテムです。しかし、注文時に「オンス(oz)」という単位が使われていることに戸惑う方もいるでしょう。日本では容量がミリリットル(ml)やリットル(L)で表記されるため、オンスと表記されてもイメージが湧きにくいかもしれません。本記事では、紙コップの単位であるオンスの概要や、容器サイズごとの用途などを解説します。あわせて紙コップの用途にあわせた選び方もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

紙コップの単位(オンス)とは?

紙コップの単位には、主にオンス(oz)が使われます。オンスはヤード・ポンド法で使用される、体積を表す単位です。オンスは日本では馴染みがないかもしれませんが、紙コップ以外にも、Tシャツの厚さを表したり食材や宝飾品の重さを表したりする際に使われます。オンスはポンドの下につく単位で、3ポンド7オンスのように表されます。16オンスで1ポンドであり1ポンドの重さが約453グラムなので、1オンスは28グラム、液体の体積に換算すると約30mlです。オンスをmlに変換する際は、30倍にするといいでしょう。例えば、5オンスは5×30=150より約150mlです。

紙コップの単位がなぜオンスなのか

注がれて溢れている画像

日常的に液体の体積を表す際は、ml(ミリリットル)やL(リットル)などの単位を使います。なぜ紙コップの単位にはオンスが使われているのか疑問を抱く方もいるのではないでしょうか。その疑問を解消するには、紙コップの歴史を見ていく必要があります。紙コップが初めて使われたのは、20世紀のアメリカだとされています。当時のアメリカでは、列車内に金属製のコップが置かれ、乗客が使いまわして水を飲んでいました。しかし、このコップが伝染病の感染源になるとして、紙製の使い捨てのコップが誕生したのです。アメリカが発祥の地なので、現地で使われる単位のオンス(oz)が今でも紙コップの容量を表す際に使われています。ちなみに日本で紙コップが作られるようになったのは1930年代で、アイスクリームの容器として普及したといわれています。

単位(オンス)別の紙コップの用途

単位(オンス)別の紙コップの用途を、以下のようにサイズを大きく分けてご紹介します。

●2~5オンス
●7~9オンス
●12~18オンス
●33オンス

それぞれ詳しく見ていきましょう。

2~5オンス

2〜5オンスは、ml(ミリリットル)に換算すると約60〜150mlです。2オンスの紙コップは液体を入れる容器としてはかなり小さい部類に入り、主にスーパーやイベントなどでの試飲やテイスティングに利用されます。3オンスの紙コップは2オンスのものと同様の用途があるほか、歯医者さんでうがい用の容器として使われたり、エスプレッソを入れたりします。5オンスの紙コップは、ちょっとしたドリンクを飲むのに適したサイズです。うがい用やお子様用の紙コップとして使われるケースもあります。

7~9オンス

7〜9オンスは、ml(ミリリットル)に換算すると約205〜270mlです。紙コップとしては標準的なサイズで、オフィスやレジャー、テイクアウト、カフェ、フードコードなどさまざまな場面で利用されます。7オンスの紙コップを若干小さく感じる方は、9オンスがおすすめです。紙コップの中では比較的大きい部類に入り、紙コップ式の自販機で容器としても採用されています。持ち手を広く確保でき、飲料の熱さを多少なりとも軽減できるので、ホットドリンクを入れるのに適しています。

12~18オンス

12〜18オンスは、ml(ミリリットル)に換算すると約360〜540mlです。12オンスの紙コップは、やや大きめの紙コップに分類され、ラージサーズのドリンクを入れたり、ビールを注いだりするのに適しています。お祭りやイベントでは、フライドポテトや焼き鳥などのフードを入れるのにも利用されます。大容量サイズの14オンス以上の紙コップは、ドリンクを飲むほか、かき氷や唐揚げ、ポップコーンなどのフードを入れるのに役立つアイテムです。

33オンス

33オンスの紙コップは、ml(ミリリットル)に換算すると約1,000mlです。これほどの大容量となると、ドリンクを飲むというよりも、スポーツ観戦やお祭り、映画館などでポップコーンをはじめとしたフードを入れる容器として使われます。

用途に合わせて紙コップを選ぶのもおすすめ

紙コップのサイズごとの用途は先述したとおりですが、サイズの他に用途で選ぶのもおすすめです。以下のシーンごとにおすすめの紙コップをご紹介します。

ドリンクを入れるのに使う

ドリンク・フード以外を入れるのに使う ドリンクを入れるのに使う際は、冷たいドリンクだけでなく熱いホットドリンクを注ぐことも想定し、重層構造で断熱タイプのものを選ぶといいでしょう。直接手で持っても熱さを感じにくく、夏だけでなく冬にも使いやすい点が特徴です。
カフェやビジネスシーンでは、白無地の紙コップやモダンカラーの紙コップを使用すると落ち着いた雰囲気にマッチするでしょう。

大量に使う

大量に使うことが想定される試飲やテイスティング、歯医者さんでのうがいなどのシーンでは、小さめのサイズがおすすめです。白無地の紙コップにすれば、さらにコストを抑えられるでしょう。

レジャーやイベントで使う

レジャーやイベントで使う場合は、柄やカラーがあるものを使うと気分や雰囲気が盛り上がることが期待できます。コストを抑えたいなら、無難に白無地の紙コップでもいいでしょう。 フードを入れるのに使う際には、12オンス以上の大容量の紙コップが適しています。

フードを入れるのに使う

焼き鳥やフライドポテトは12オンス以上の紙コップを、ポップコーンなどより大量のフードは33オンスの紙コップを選びましょう。

収納に使う

紙コップはドリンクやフードを入れるのが主な用途ですが、収納用やペン立てとしても活用できます。そのような用途で利用する際は、インテリアとして部屋映えするように柄入りの紙コップがおすすめです。さまざまな柄を用意すれば、内容物も把握しやすくなります。

鉢植えに使う

英字が施されたおしゃれな紙コップを、観葉植物を育てる植木鉢に利用すれば気分が上がるでしょう。

まとめ

本記事では、紙コップの単位であるオンス(oz)の換算方法や歴史などの概要を解説しました。紙コップはアメリカが発祥の地なので、現地で使われる単位のオンスが今でも使われています。紙コップは試飲やテイスティングに適した2オンスのものから、ドリンクを飲むのに適した7〜12オンスのもの、フードを入れることのできる12オンス以上の大容量のものまで幅広いサイズがあります。それぞれに最適な用途があるので、適材適所で活用するのがおすすめです。また、大量に使う、イベント・レジャーで使う、ドリンク・フード以外のものを入れるのに使うなど、細かい用途に合わせて紙コップを選ぶのもいいでしょう。

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