「ガラガラ~」から始めるのは注意!ウイルスに勝つためのうがい方法とは
世界トップクラスの衛生基準の厳しさを誇る日本でも、ウイルスは毎年猛威をふるいます。その種類は多種多様で、2019年から2020年にかけては、特に「新型コロナウイルス」が全世界に猛威をふるっているのが記憶に新しいですね。一方で、新型コロナウイルスに対する感染対策のおかげか、インフルエンザの全国の累計患者数(2020年3月1日時点)は、なんと600万人以上減少したのだそうです。手洗いやマスクの着用など、できることを徹底すればこれほどの効果が出るのであれば、次は「うがい」の方法を見直してみませんか?実は多くの人がやりがちなうがい方法には、思わぬ落とし穴があるのです・・・!
意外な落とし穴その1:手を使ってうがいをする
職場や飲食店、公共の施設など、自宅以外の場所でうがいをする時に、手を使ってうがいをしていませんか?うがいをするだけなら・・・と、つい手を洗わないで水をすくっては、せっかくのうがいも効果がなくなってしまいます。手を洗うときも、手のひらをゴシゴシ洗うだけでなく、爪先や指先、指のすき間、手首までしっかりと洗いましょう。指輪や腕時計など、手の周りの装飾品を外して手を洗うことも大切です。手洗いをしてからうがいをしたとしても、落とし穴はまだあります。『「紙コップ」から始めるインフルエンザ予防』(リンク)でも取り上げた通り、せっかくうがい手洗いをしても、手を拭くタオルやうがい用のコップを共有したり、うがいに手を使ったりすると、ウイルスの感染リスクはより高まってしまいます。手を拭くタオルやうがい用のコップは、乾いた清潔なものを使い、手洗いうがいはこまめに行いましょう。
意外な落とし穴その2:いきなり「ガラガラ~」とうがいをする
手を洗い、清潔なコップを用意して、やっとうがいができると思って「ガラガラ~」とうがいをしてしまう人も多いのではないでしょうか。なんとそこにも落とし穴があるのです。「ガラガラ~」からうがいを始めると、口の中にあるさまざまな菌を洗い出さないまま、喉の奥に水分を流してしまうことになり、効果があまりないと言われています。「ガラガラ~」の前に行うのは、ずばり「グチュグチュ」うがい。口を水に含み、強くグチュグチュしながら洗い流すことで、口腔内に潜んでいる菌や食べかすなどの汚れを洗うことができます。2〜3回おこなうとより有効だそうです。「グチュグチュ」が終わったら、「ガラガラ~」とうがいをしましょう。
意外な落とし穴その3:5秒ほどでうがいを終わらせる
「うがいなんてちょっとやれば大丈夫」と思っている人が、あなたの周りにいませんか?実はそのうがい、全く効果がありません!ウイルスに勝つためには、10秒から15秒うがいを続ける必要があります。回数も2、3回行うことで、やっとうがいの効果が現れるのです。さらに、うがいをする時に「あー」や「おー」と声を出しながらうがいをすることで喉が開き、奥まで水を行き渡らせることができるのです。
意外な落とし穴その4:うがいは家に帰ってきてからしかしない
うがいをする「時間」だけでなく、うがいをする「頻度」も大事な要素になります。「家に帰ったらうがいをする」は定着している人も多いと思います。しかし、帰宅後だけでなく、勤務先・学校などに到着した際や、食事の前、掃除をした後などのタイミングでも、こまめにうがいを行うことで、喉を潤わせて粘膜の働きが弱まることを防ぐことができると言われています。喉の乾燥が気になるときや、喉に違和感があるときにもうがいは効果的です。また、風邪を引いている家族が家にいる場合には、こまめにうがいをすること感染予防が期待できます。
うがいしたいけどできない!そんな時は
うがいをしたくても忙しかったり、近く洗面台がなかったりして、なかなかできない時はありますよね。そんな時は、こまめに水分補給だけでも行いましょう。うがいが難しいお子様や高齢者の方でも、水分補給なら手軽に始められるのではないでしょうか。「急いでうがいだけでもしたい!」「家にうがい用のコップが無い!」という人は、試飲によく使われているミニサイズの紙コップを使えば、簡単に、そして常に清潔なコップでうがいをすることができます。紙コップの大きさは1オンスから3オンスあれば、持ち歩きやすく、大人でも十分なうがいができる量の水が1回分くめて、まとめて買っておけば、こまめにうがいがしやすくなります。
日頃やっていたうがい方法を見直すことから、ウイルスに勝つためうがい方法は始まります。正しいやり方と手順を守り、うがいを毎日の習慣にして、ウイルスから身を守っていきましょう!