飲食店の「デザートメニュー」で客単価を上げる方法とは?
飲食店の営業は今、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、大変な苦境の中にあると言わざるを得ません。「少しでも売上を確保したいけれど、営業時間を短縮したり、入店人数を制限したりしないといけない」と店舗経営と世間の目の板挟みになっている店舗も多いのではないでしょうか。
そんな今だからこそ、店舗の売上をアップさせるための対策が必要です。売上をアップさせる最もポピュラーな方法は「来店者数を増やす」ことです。しかし、『三密(密閉・密集・密接)』を避ける傾向がある昨今の情勢では、やや難しい方法となっています。そこで、売上げアップのための別の方法として、「客単価を上げる」ことが必要となってきます。通常のメニューに加えて、「ついで買い」してしまう傾向があるデザートメニューの販売を強化するのはいかがでしょうか。
「甘いものは別腹」と言いますが、科学的にも「別腹」は存在していると言われています。例えば、ランチやディナーに行った時に、食事を追加注文した経験はなくとも、デザートを追加注文したことがある人は多いのでは?お客様の「別腹」に働きかけるデザートメニューは、追加で頼んでしまう可能性が高い商品と言えるでしょう。
どんなデザートメニューが良いのか?
食事や飲み物と一緒に注文できるデザートメニューを導入する
1つ目の方法は、食事や飲み物と一緒に注文できるデザートメニューを増やすことです。ランチやディナーの後、口直しになにか食べたいと思う人や、食事だけでは少し物足りなさを感じる人に向けて、デザートと一緒に提供できれば、客単価アップに繋がります。また、飲み物のみ注文した人や、おやつ時に来店した人にデザートをおすすめするのもよいでしょう。
女性客に喜ばれるデザートメニューを導入する
女性客は男性客と比較して、デザートの注文が多い傾向があります。そのため、女性客をターゲットにしたデザートメニューの導入するのがおすすめです。女性客の支持を得るデザートメニューに求められる要素はいくつかありますが、その中でも「見た目の美しさ、可愛らしさ」や「写真映えするか」という点は外せません。さらに、女性は男性と比較して周りの人と物事を「共有」する傾向があります。そういった傾向を活用し、SNSに載ったことで一気に有名になるスイーツはここ数年で急増しています。女性客に喜ばれるデザートメニューは、それだけで店舗の広告塔となる可能性を秘めているのです。
デザートの中身だけでなく、容器のおしゃれさで女性客のハートを掴む方法もあります。女性は、例えば未晒系や、ナチュラルカラーを好む傾向があると言われています。手ざわりの良さと、ぬくもりが感じられるやさしい風合い、そして、なによりも雰囲気がおしゃれで映えるからです。そういった女性に好まれる素材を使用した容器でデザートを提供するだけでも、女性客からの支持を得やすくなるでしょう。
グループで盛り上がるデザートメニューを導入する
グループでの利用が多い飲食店では、大きな器に盛り付けたり、タワーのように積み上げたりする「メガ盛り」と呼ばれるデザートをメニューに導入することで、単価をアップさせる方法があります。メガ盛りは、今あるデザートメニューの盛り付け量を増やすだけで作ることができるので、新商品を開発する手間などが無くても、その日から販売することができます。
デザートメニューのみ載ったメニュー表を作る
最後にご紹介する方法は、デザートメニューさえあれば実践することができる方法です。店舗側でやることは「お客様が食事を終えたら、デザート用のメニュー表をテーブルに残す」だけです。お客様にデザートがあることを印象付けて、「甘いものは別腹」なお客様の興味を引くことができるのです。注文後にメニュー表を下げてしまう店舗では、食後再びメニュー表を開く事はほぼありません。デザートの存在に気付いてもらうためにも、食事が終わった直後から、デザートをアピールする必要があるのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?「デザートメニューで客単価を上げる」という方法は、はテイクアウトでも充分に活用できるので、入店人数の制限の影響で売上が伸び悩んでしまっている店舗でも、実践することが可能です。試験的にデザートメニューを導入してみるのでしたら、プラスチック製の容器やカトラリーを使用してみるのも良いかもしれません。未晒系やナチュラルテイストの容器やカトラリーに比べ安価に入手できるため、お試しにはぴったりですよ。一口にデザートといっても、店舗側の見せ方次第で大きく印象が変わるものです。他店と差別化してデザートメニューで、売上アップにつなげていきましょう。