イベントにおける飲食の楽しみは大きな魅力ですが同時に使い捨ての消耗品の使用によるごみの大量発生や資源消費が環境に負担をかけています。こうした問題に対処するため、エシカル消費やエコ化が重要視されています。
主催者はコスト削減や環境保全、来場者への啓発を考慮し、飲食店にもエコ化の協力を求めていますが負担軽減が課題です。その解決策として、環境負荷の少ない消耗品の導入が提案されています。これにより飲食店の手間を増やさずイベント全体のエコ化が実現可能です。今回は、イベントで使えるエコな製品を紹介します。
ドリンク提供におすすめ!植物由来の透明なプラカップ
植物に含まれるでんぷんなどから作られた、ポリ乳酸(PLA)というバイオマスプラスチックで作られたカップは、エコイベントで大活躍するでしょう。植物が原料なので二酸化炭素の排出を抑制して石油資源の節約に貢献できる、環境に優しい商品となっています。
みやこでも取り扱いのあるPLAカップは、試飲などに最適な1オンス(30ml)から、一般的なサイズの7オンス(210ml)、Mサイズ相当の10/12オンス(340ml)、大容量の20オンス(600ml)とサイズもさまざま。用途に応じて最適なカップを選ぶことができます。
みやこではこの他にも「木製カラトリー」や「紙製ストロー」など、合わせて使える“環境配慮物品”を多く取り揃えています。
ドリンクと一緒に!紙や植物由来のストロー
ポリ乳酸(PLA)というバイオマスプラスチックで作られた商品は、他にもあります。使い捨てられる量が多いストローは、ドリンクと一緒に提供される場合がほとんどです。積み重なると大変な量になるストローも、1本1本の量は少なく見えるため、エコについて考える時に、つい見逃しがちになってしまいます。しかし、ストローが地球環境もたらす恐ろしさは、多くの人が知っているのではないでしょうか。ある年に公開された、鼻にストローが刺さったウミガメを救助する動画はその一つです。刺さっていたストローは、分解されることなく海に流れ着いたプラスチック製だったそうです。石油由来のプラスチック製品は、まず自然環境の中で分解されることはありません。適切に廃棄したとしても、環境への一定の負荷はかかります。そういった石油由来のストローの使用を控えたり、バイオマスプラスチック製や紙製のストローに切り替えたりすることで、イベントのエコ化につながります。
グリーンプラマーク認証のストロー
環境への負担に加えてコストパフォーマンスも重視するなら、紙製のストローもおすすめです。
紙製のストロー
「紙だから、すぐにふやけてしまうのでは?」と思うかもしれませんが、厚みのある紙を使用しているため、紙製ストローとしては耐久性があります。ただし、長時間液体に浸し続けたり、氷が入ったドリンクを強い力でかきまぜたりすると、耐久性が弱くなってしまうので、注意してくださいね。
木製のカトラリー
石油由来のプラスチック製品と、植物由来のプラスチック製品は、ひと目見ただけでは違いが分かりません。それだけに、飲食店がエコに取り組んでいるのか伝わりづらいという難点があります。しかしこの木製のカトラリーなら、いわゆる“使い捨てのカトラリー”と異なるので、目に見える形で環境へ配慮していることをお客様に伝えられるでしょう。みやこではスプーン1つ取っても、長さの異なる製品や、アイスクリーム用、デザート用といった用途に特化した製品を取り揃えています。フォーク、フォークスプーン、ナイフもそれぞれ2~3種類ずつ長さの異なる製品を用意していますので、提供する食品に合わせて最適なカトラリーを選んでくださいね。
エシカルなエコイベントで、環境について考えるきっかけを
エコイベントをきっかけに、環境や社会、未来に優しい“エシカル消費”を広めることで、これまでに図らずも環境破壊や人権侵害につながっていた消費行動を見直す人が増えるかもしれませんね。