「映え」を意識したテイクアウトドリンクが増えている
ふと立ち寄ったショップでかわいいデザインのドリンクカップに出会うと、ついつい写真を撮りたくなってしまうもの。InstagramやX(旧ツイッター)、FacebookといったSNSに写真を投稿して、商品を拡散してくれる消費者が急増していることから、デザイン性の高いプラスチックカップ=デザインカップが注目を集めています。「映える」画像を投稿することがネット上の拡散につながるため、無色透明のクリアカップを主流に中身だけで勝負していた時代と違い、主にInstagramでの拡散(インスタ映え)を意識した、カラフルで目立つ柄のデザインカップの需要も上がってきているのです。
テイクアウトでは、カップの色柄も含めたドリンクのビジュアルをいかに作り上げるかが「映え」のポイント。ブランド展開のためにはショップオリジナルのイラストやロゴ入りのデザインカップの特注も検討するとよいのですが、構想が固まらないうちは既製デザインとの組み合わせで商品にマッチする雰囲気や集客効果を見ていくのが得策でしょう。
デザインカップの用途と種類
ドリンクをおしゃれに見せるなら、紙製よりも透明感のあるプラスチックカップがベスト。スムージーやカラフルなコールドドリンクを、上からも横からも色鮮やかで美味しそうにみせてくれるからです。カラフルさが際立つと、SNSに写真をアップしてもらいやすくなります。また、ドリンクカップとしての使用はもちろん、カキ氷やアイスクリーム、ゼリーやムースといったコールドスイーツ、野菜スティックやサラダといった冷たいお惣菜をいれるなど、色々な使い方ができます。
ポテトやから揚げといった揚げ物を入れてもかわいらしくまとまりますが、熱いものを入れるとカップが溶けて火傷をする危険があります。くれぐれも熱々の状態のまま使用しないように注意してくださいね。
「OZ/オンス」というサイズ表記に注意
また、デザインカップを選ぶ際は、サイズに気を付けたいもの。「オンス」という容量の単位が使用されていることが多く、日本ではあまり使われることのない単位のため間違いやすいからです。
1オンスはおよそ30mlです。ただし、満杯の量を表記していることがほとんどなので、注意が必要です。本当に入れる容量は明記されている容量の70~80%程度を目安にすると良いでしょう。
冷たいドリンクには10~16オンス、ファーストフード店などで利用されている冷たいドリンク用カップのS・M・Lは、それぞれ10オンス、12オンス、22オンスぐらいです。
氷などを入れることをふまえると、10~16オンス(満杯で約300~480ml)のものが利用しやすいでしょう。
酒類の目安としては、缶ビール350mlは16オンス(満杯で480ml)、500mLは20~22オンス(満杯で600~660mlぐらい)のドリンクカップで1本分が入るサイズになります。
また、日本酒は一般的に氷を入れることはありませんので、5~9オンス(満杯容量150~270ml)くらいのサイズで十分です。
※アルコールは紙への浸透性が早いので度数の高い(10度以上)お酒は紙コップでは漏れる恐れがあるのでお勧めできません。
※アルコール類を入れる場合は、プラカップ等をお勧めします。
デザインカップのシチュエーションと注意
デザインカップは、カフェやレストラン、フードカーや露店などの業務用はもちろんのこと、高校や大学の文化祭やホームパーティ、イベント会場などでもその華やかさを生かして大活躍する「花形」的存在です。特に屋外においては、ドーム蓋や平蓋でストローを通す専用フタを付けるとゴミが入らないので衛生的です。さらに、飲みこぼしを防ぐこともできますので、こぼれた飲料が床を汚したり、衣服を汚したりしてしまうリスクを減らせます。
室内でその場で飲み終えるものはよいのですが、テイクアウトには基本的に蓋を付けることを前提としてドリンクのビジュアルデザインを考えてください。また、ストロー穴が十字タイプの蓋を選ぶと、ストローが固定されて安定しやすく、飲みやすくこぼしにくいというメリットがあります。
いかがでしたでしょうか?一口にデザインカップといっても、様々な形状とカラー、用途があります。フォトジェニックな“おしゃれカップ”の店として認定されるとSNSでアップされて集客につながります。ぜひいろんなタイプのデザインカップを試してみてください。