94.鮮度アップ!業務用ラミネート加工、ラミネートフィルムって?

雑記

ラミネート加工といえば、透明のフィルムで用紙を覆い、用紙の耐久性を上げる加工のことが一般的なイメージかと思います。しかし、本来ラミネート加工とは、複数の材料を貼り合わせて積層させる加工のことを指します。ラミネート加工は複数の機能フィルムを張り合わせることで多機能化ができる複合技術で、食品パッケージや真空パックなどに多く活用されているのです。例えば鯖の味噌煮やハンバーグ、おでんなどのお惣菜のパッケージなどに使用されているのもラミネート加工されたフィルムなのです。真空パックにできる、未開封のまま電子レンジや湯せんなどで温められることがラミネート加工の特長です。今回は身近になってきた食品のラミネート加工についてご紹介したいと思います。

ラミネートすることで期待できる効果

食品を包装する最大の目的は“中身の保護”です。消費者へより美味しい食品を届ける、食品の安全性を高めるということが食品包装の役割です。そのため、食品を包装する素材には様々な機能が必要となります。その機能が多く備わっているのがラミネート加工です。ラミネートすることで期待できる効果は主に2つあります。

食品を酸化・湿気から守ること

食品の鮮度を保持すること

中身が液体だったり温度を均一に保つ必要があったり、商品特徴は商品ごとに細かく異なります。しかしラミネートはできるかぎり多くの商品に対応できるよう、耐熱性や酸素バリア性、防湿性など異なる特長を持った素材でできたものが多いのです。

 

ラミネートの種類

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前述の通り、ラミネートは使用用途や商品の特性に合わせて選ぶことが重要です。みやこでも様々な種類のラミネートを取り扱っています。
ここではどのような商品にどのようなラミネートがおすすめかご紹介します。

レトルトパウチ

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レトルトパウチは耐熱性に優れ、種類によっては130℃30分までのハイレトルト殺菌が可能な素材です。食肉調理食品、農産水産加工品、シチュー、パスタソース、カレーなどが適しています。

レンジシールタイプ

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レンジシールタイプは、未開封のまま電子レンジで温めることができる素材です。
煮汁のある惣菜も対応可能なので、ハンバーグ、酢豚、豚のしょうが焼き、昆布豆などが適しています。

Kコート

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Kコートは、酸素バリア性にと防湿性に優れた素材で、品質の劣化や食品の変色・脱色、水分の蒸発や吸湿が起きづらいことが特長です。乾燥野菜、乾麺、餅、おせんべいなどに最適なラミネートです。

バリア

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バリアは、酸素バリア性に優れた素材で、半生菓子などもソフトな感触を維持したまま保存できます。もなかや羊羹などの半生菓子をはじめ、湿度に弱い食品にもおすすめです。

ナイロンポリ規格袋

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ナイロンポリ規格袋は、ナイロンをベースに柔軟性・伸縮性・透明性がある低密度ポリエチレンをラミネートしています。衝撃強度、突刺強度および、耐寒性に優れています。食品は半生麺、切り餅、ペットフード、チーズ・バターなどの乳製品が向いています。

スパウト

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ここでの“スパウト”とはキャップ付パウチのことです。プラスチックボトルや瓶・缶に比べ、軽い・省スペース・環境にやさしいというメリットがあります。
飲料や調味料(みそ、もろみ、塩麴など)、農産加工品(フルーツジュレ、ジャム、あんこなど)など、液体から粘体物まで幅広く使用できる素材です。

静防

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静防は、内面の静防(静電気防止)性に優れるため、粉末食品などの充填がスムーズに行えることが特長です。とろろ昆布や削り節、ちりめん、粉末食品に向いています。

VM規格袋

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VM規格袋は、アルミ蒸着フィルムを使用しているため遮光性、保冷効果に優れた素材です。みやこで取り扱っている“Aタイプ”は特にガスバリア性に優れ、保香性が良好で、食品の変色を防ぎ長期保存を可能にしています。お茶、コーヒー豆、ポテトチップスなどに最適です。

カマス袋

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カマス袋は、マドレーヌなどの焼き菓子に用いられることが多いです。袋の種類によって異なる特長があり、みやこでは7タイプ取り扱っています。

合掌袋

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合掌袋の多くは、防湿性やガスバリア性に優れた素材です。厚みのない和洋菓子の個包装などに適しています。

まとめ

ラミネート製品はその用途や機能が多様化し、進化を続けています。コロナ禍でのおうち時間が増えた2020年代初頭には、レトルト食品や冷凍食品の需要が急増しました。この流れは今も続き、手軽で衛生的な食品への関心が高まっています。また、感染症予防や衛生管理への意識向上を背景に、ラミネート技術を活用した抗菌加工も注目されています。食品業界では、多層ラミネートフィルムによる鮮度保持や保存期間の延長が進み、食品ロス削減にも役立っています。衛生面と機能性を兼ね備えたこの技術を、ぜひ商品やサービスの付加価値向上に活用してみてください!

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