6.「環境保全」をテーマとするオリンピック・パラリンピック

プラスチックカップに関する事

4年に1度、世界中が熱狂するスポーツの祭典、オリンピック・パラリンピック大会。近代オリンピックは「平和の祭典」とも言われていますが、近年では、「環境保全」も大会の重要なテーマの1つとなっています。過去の大会では、会場の跡地の有効活用ができていないことや、選手村や観客から出る大量のごみ等が問題視されていました。そんな中、2012年に開催されたロンドンオリンピック・パラリンピックは、「オリンピック史上もっとも環境に配慮した大会」を目標に掲げて環境負荷の低減、生態系の保護などに徹底的に取り組んだ結果、「史上最も持続可能なオリンピック・パラリンピック」として、大きな成功を収めました。コロナウィルスの影響で延期となりました、2020東京オリンピックも例外ではなく、誘致活動から「環境を優先する東京大会2020」を理念として掲げています。その実現のためには、大会に直接関わる人々だけでなく、私たち一人ひとりが当事者意識を持ち、自分のできることから協力することが求められます。では、ロンドン大会を超える「持続可能なオリンピック・パラリンピック」を実現するためには、具体的にどのようなことができるのでしょうか?

環境に優しいプラスチックとは?

オリンピック・パラリンピック大会で発生する大きな環境問題の1つに、ゴミ問題があります。過去の大会では選手村や、観客から出る大量のゴミが大きな問題となりました。そのゴミ問題を解消するための一つの方法として、観客等が飲食に使用する容器を環境に優しい素材を使用したものに替えることが挙げられます。

例えば、プラスチックカップ「PLA(ポリ乳酸)カップ」は、とうもろこしやじゃがいも、サトウキビなどの植物に含まれるでんぷんを原材料にした植物性プラスチックです。この「PLA(ポリ乳酸)カップ」は、先述のロンドンオリンピック・パラリンピックでも使用された実績があり、2020年の東京大会でも「持続可能なオリンピック・パラリンピック」の実現において大きく貢献することが期待されます。

環境問題に関する消費者の意識

このように、世界中で注目されているプラスチック使用廃止の流れを受け、株式会社みやこが消費者の皆様に、テイクアウト飲料を購入するシチュエーションにおいての環境問題に関する意識・行動調査を行いました。

■環境問題に配慮している企業に対して、どう思いますか?

その結果、「同じものが手に入るなら、環境問題に配慮している企業から買いたい」という人は61%、「多少希望と異なっても、環境問題に配慮している会社から買いたい」という人は11%と、「環境に配慮している企業の商品を選びたい」と考えている人が合わせて72%という結果が出ました。この結果から、消費者の多くは環境問題について少なからず意識しており、環境保全に協力したいと考えているということが分かります。

■環境にやさしいプラスチックカップがあることをご存じですか?

しかしながら、同調査において、「環境に優しいプラスチックカップがあることを知らない」という人は70%にも上り、消費者には環境に配慮したいという想いがあるにも関わらず、環境に優しい商品に関する正しい情報を得ることがなかなかできていないということも分かりました。

環境に優しい東京オリンピック・パラリンピックにするために

消費者一人ひとりが当事者として、できることから環境に配慮することで、2020年の東京オリンピック・パラリンピックがロンドン大会を超える「持続可能なオリンピック・パラリンピック」として成功することに大きく貢献できます。また、それは大会期間だけに限ったことではなく、その後の社会を変えるきっかけにもなります。オリンピック・パラリンピックをきっかけに、一人ひとりの環境に対する意識がより強いものとなり、環境保全に関する正しい情報を得られるようになれば、これからの社会に素晴らしい恩恵をもたらすことでしょう。オリンピック・パラリンピックはスポーツイベントというだけでなく、4年に一度、社会をより良いものに変える大きなチャンスでもあるのです。

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