69.【エシカル消費】店舗来店促進。脱プラ素材のコップやストロー、カトラリー

2023/05/01

飲食店が取り組む“エシカル消費”

アルファベットの掛かれているキューブでエシカルの文字

近年“エシカル消費”や“サスティナブル”への関心が高まってきているのをご存知でしょうか?

消費者の関心の高さに応えるように、これらの要素を取り入れる店舗が街中でも増えてきています。

SDGsの目標のひとつ『つくる責任 つかう責任(目標12)』の内容は、エシカル消費やサスティナブルと深く関係しており、飲食店でできる取り組みを知ることで、他店との差別化と、来店促進を図る手助けになるでしょう。

今回は、飲食店でできるこれらの取り組みについてご紹介します。


取り組みその1 ~食品ロス削減~

フードロスをイメージを連想させる残飯を入れるゴミ箱

賞味期限切れや食べ残し、余剰仕入れといった、食べられる食料が捨てられてしまう“食品ロス”が地球規模の問題になっています。

飲食店でできる取り組みとは、ハーフサイズや小盛りのメニューを取り入れ、なるべくお客様が食べ残さずに済むように工夫をすることです。

一人ひとり食べきれる量は異なりますので、選択肢を広く提供することが大切です。

また、無くても困らないものは極力無くすという取り組みも有効です。

刺し身のツマや飾りのパセリなどは、あってもなくても意外とお客様は気になりません。

加えて、ツマや飾りのパセリも含めて完食するお客様は、残念ながら多くはないでしょう。

ムダに仕入れて廃棄することが無くなれば、環境にいいのはもちろん、コスト削減にもなるというメリットもあります。

残った料理を持ち帰っていただくサービスや、フードシェアリングを実施するのもいいですね。


取り組みその2 ~地元の食材やフェアトレード商品を購入する~

少年と少女が果物など物々交換しているイラスト

地元で生産された食材を購入する“地産地消”は、食材そのものが新鮮なだけでなく、運搬などによる環境への負荷を削減することにもつながります。

地元の食材を使用した料理は、地元の人はもちろん、遠方から来た人にも地元のことを知ってもらう機会を提供することができるでしょう。

フェアトレードとは、開発途上国などで生産された作物などを、適正な価格で継続して取引することで、生産者のよりよい暮らしを支える仕組みのことを指します。

日本でもフェアトレードのチョコレートやコーヒー豆などがスーパーマーケットなどにも並ぶようになり、聞き馴染みのある言葉になってきました。

コストパフォーマンスの良い商品を購入することだけにこだわらず、購入する商品の先にいる生産者のことを考えることで、本当に人や社会、環境に配慮した消費行動につなげることができるのです。


取り組みその3 ~プラスチック製ストローの使用をやめる~

プラスチックストロー

ドリンクバーやテイクアウトを実施している店舗であれば、プラスチック製ストローの使用をやめることもエシカル消費への取り組みにつながります。

プラスチックを使わないこととエシカル消費には、一見接点がないように見えます。

しかし、石油由来のプラスチックを削減することは、海洋プラスチックの削減や、温室効果ガスによる気候変動への影響を抑えることにつながり、人や社会、環境に配慮した消費行動につながるのです。

サービスの質の維持を重視するのであれば、プラスチック製のストローから、紙を使用したストローへの切り替えもおすすめです。

紙製のストローは「紙だから、すぐにふやけてしまうのでは?」と思うかもしれませんが、厚みのある紙を使用しているため、紙製ストローとしては耐久性があります。見た目でもストローを切り替えたことがすぐ分かるので、環境に配慮した取り組みを始めたことにお客様の方から気づいてくださるという点も、強みの一つです。

紙ストロー


エシカル消費を取り入れて店舗への来店促進をしよう

飲食店店員の男女のガッツポーズ

エシカル消費に取り組むことは、今までの店舗の運営とは別に、コストが発生する可能性も含んでいます。

しかし、その取り組みに共感し来店してくれる人がいることも、また確かなことです。

エシカル社会全体で取り組んでいくものです。

あなたのお店も、環境や社会、未来に優しいエシカル消費を目指す意思と取り組みを、お客様に発信し続けていくことで、他店と差別化し、店舗への来店促進につなげてみてはいかがでしょうか?