97.不織布マスクに裏表がある?正しい着け方と選び方とは?

2023/12/21

意外と知らないマスクの裏表

正しいマスクのつけ方

新型コロナウイルスの感染拡大により私達の生活様式は大きく変化しました。

中でも私達の生活に欠かせないアイテムとなったのが“マスク”です。

そして最近では“不織布マスク”の使用がより推奨されています。

この不織布マスクは2020年には一時品薄になったほど需要が高まった商品ですが、現在でも生活に不可欠なことは変わりありません。

しかし、不織布マスクは「使い方を誤ると本来の効果を得られにくくなる」ということをご存知でしょうか。

せっかく不織布マスクを付けていても、誤った使い方をしていては感染予防対策としては不十分になってしまいます。

そこで今回は不織布マスクの正しい使い方をご紹介したいと思います。

実は不織布マスクには裏と表があるのです。

様々なメーカーから不織布マスクが販売されていますが、それぞれのマスクによって正しい使い方が異なります。

しかし、マスクのパッケージなどに書かれている使用方法を読んでいる方は、ほとんどいらっしゃらないのではないでしょうか。

マスクを裏表反対向きに付けてしまっている方も多くいらっしゃるかもしれません。


不織布マスクの裏表はプリーツで判断する
※メーカーやマスクの形状によって異なります。
プリーツ型マスクの上下

では、なぜプリーツ型の不織布マスクの裏表を逆に付けてしまうと良くないのでしょうか。

プリーツ型のマスクの裏側はひだが上向きになっています。

裏表を逆につけると細菌・ウイルス飛沫や花粉や塵などがマスクに付着しやすくなる可能性もあるそうです。

特に階段式プリーツのマスクは、裏表を逆につけるとプリーツが下から上に向かって階段状になります。

その結果、プリーツの隙間に空気中のウイルス飛沫や花粉が溜まってしまうのです。

プリーツ型マスク 下から上
プリーツ型マスク 上から下

不織布マスクのパッケージを捨ててしまった場合や、裏表が明記されていない場合は、不織布マスクのプリーツの向きや、ひもの接着面から裏表を判断することができます。


まず上下を確認しましょう。

プリーツ型マスクのノーズ部分

不織布マスクの場合、多くの製品にワイヤーが入っているので、上下の判断は分かりやすいですね。

肌との接触面を調整するためのワイヤーが入っている方が上です。

上下が分かったら、今度は裏表を判断するために“プリーツのひだ”を見てみましょう。

プリーツのひだが下向きになっている方がありませんか?そちらが表側です。

裏側(顔と接する側)のプリーツのひだは上向きになっているはずなので、向きをチェックしてから使用しましょう。


もう1つの判断ポイントは“マスクと紐の接着面”です。

マスクと紐の接着面が外側に付いている側が表ですので、マスクをつける前に確認してみましょう。

紐の接着面で判断する表と裏
プリーツ型マスクの接着面の内側

また、マスクと紐の接着面が外側に付いている状態でマスクを耳にかけると、より顔にフィットするため、マスクと顔の隙間が少なくなります。

隙間が少なくなれば、飛沫防止をはじめゴミ・ホコリ・細菌などの侵入を極力遮断することができます。

上下と裏表をいちいち確認するのは面倒かもしれませんが、感染予防としてマスクをするなら効果を最大限に活用した利用をしたいですよね。

ご紹介したようにマスクの裏表は簡単に見分けられますので、ぜひ参考にしてみてください。


よりよい不織布マスクの選び方

プリーツ型マスク

ここまでマスクの効果的な使い方を見てきました。

次は何を基準にマスクを選べばいいのかをご紹介します。

コロナ禍下に限ったことではありませんが、マスクを使うならできるだけ性能の良いマスクを選びたいところですよね。

人によって肌触りや価格など選ぶ基準はさまざまですが、 “安全・安心なもの”を選びたいという方には2つの判断ポイントがあります。

(1)PFE・VFE・BFE 98%カットフィルターのマークおよび表記の有無
“PFE・VFE・BFE”とは、花粉やウイルスなどをどの程度防いでくれるかを表した指標です。
ウイルス系であればPFE・VFE98%カットフィルターが1つの目安となります。

(2) CE・ASTMなどの機関からの認証を得ているか
輸入製品には必ずどこかの機関からの認証が必要です。
そのマークや証明書の提示があるということは“基準を満たした品質の良い商品”と判断することができます。



news

[2021年6月]経済産業省
安心して選択、購入、使用できるマスクの普及を目指してマスクの日本産業規格(JIS)が制定されました。
※義務化ではありません。

今までは、一般的に【PFE、BFE、VFE】が何%なのかが目安でしたが、今後は、【JIS T 9001】【医療用マスク クラスⅡ】などの印字が目安になります。目的や用途によって表記は異なります。

医療用マスク クラスⅡ

※【JIS T 9001】【医療用マスク クラスⅡ】の検査項目の中に従来の目安としていた【PFE、BFE、VFE】に加え【圧力損失、人工血液バリア性、可燃性、遊離ホルムアルデヒド、特定アゾ色素、蛍光】の検査項目があり適合しているもののみ表記が可能。

詳しくは下記サイトでご確認下さい。(外部リンク)
経済産業省HP:https://www.meti.go.jp/press/2021/06/20210616002/20210616002.html

「JIS規格」印字のあるマスクについては、「全国マスク工業会」と「日本産業規格(JIS)」の裏付けと根拠があるので【PFE、BFE、VFE】に合格している製品という事になります。
※ただし、JHPIA公式HPのトピックスによると、すでに虚偽の記載をしている製品も市場にも出回っているのが現状...

詳しくは下記サイトでご確認下さい。(外部リンク)
全国マスク工業会(JHPIA)公式HP:https://www.jhpia.or.jp/

まだマスク生活が続きそうですが、性能の良いマスクを正しく付けて、引き続き感染対策を心がけましょう。


[みやこでお取り扱いがあるマスクはこちらです▼]
CN223 3層サージカルマスク


この記事では株式会社みやこのマスクの付け方について説明しています。
ひだ(プリーツ)の向きや耳ひもの場所は、製造元によって異なりますので、お気をつけください。