2024/08/17
バガスとは バガスとは、サトウキビ搾汁後の搾りかすのこと。 世界中で生産されているサトウキビからは大量のバガスが発生していて、主に紙や衣料品の原料、ボイラー燃料、建築資材、家畜飼料などに用いられています。
■サトウキビでの砂糖生成の副産物「バガス」。さとうきび(イネ科多年草)は世界70カ国以上で栽培され、世界でも上位の農産物です。 そのさとうきびは、砂糖生産に必要な糖汁を絞っ た後に、茎や葉など大量の残渣(搾りカス)を発生させています。 この残渣が「バガス(Bagasse)」と呼ばれるもの。 こうしたバガスは、燃料として利用される場合もありますが、使いきれない場合は廃棄せざるを得ず環境汚染の原因となります。 しかし、バガスは燃料以外にもバガスパルプとして製紙に用いることができる貴重なバイオマスなのです。 また、木材パルプの代替としてバガスパルプの利用を推し進めることは、森林を守り二酸化炭素の排出量の削減に大きく寄与することになるのです。 ■森林破壊を防ぐために。バガスを二次利用する時、製糖工場から大量に発生するため、他の原料に比べ集荷・運搬のコストが小さくすみ経済的なのです。 バガスから紙を作ればそれだけ木材の消費を抑えることができ、森林資源を守ることにつながります。 パルプとして一般的に紙の原料であるパルプは木材=木から作られますが、バガスからもパルプを作ることができます。 製糖工場とバガスパルプ製造工場は通常隣接して建設されており、木材をはじめとする他の原料のような伐採〜工場までの運搬エネルギーがかかりません。 そのためCO2の削減量も相当な量にのぼるといわれています。 エネルギーとして代替エネルギーであるバイオマスエネルギーは、使用するに当たって、集める手間や必要なものを回収する手間、品質や数量のばらつきなど幾つかの課題があります。 バガスはそれ自体が砂糖生産での副産物であること、さらに繊維質でどれもが同じ構造であることから、欠点のないバイオマスエネルギーの原料として有用であると云われています。 バガスに含まれるセルロースからバイオエタノール(≒エコ燃料)、つまりエネルギーの源を生成できることが実証されています。 これは、原油(化石燃料)の消費量の削減・温室効果ガスの抑制に繋がります。 日本におけるバガスでの発電所は鹿児島と沖縄の2県で導入されています。 環境に優しいエネルギーとして、グリーンエネルギーCO2削減計画の認定を受けています。 ■みやこのバガス製品一覧サトウキビの搾りかす「バガス」で作られた紙食器。どんぶり型のものからカレーやスープ用、円皿まで幅広く展開しています。 |