117.祭りなどのイベントでビール提供に使いやすい紙コップ・プラカップ

2024/09/05

イベントで使うビールに丁度いい紙コップ・プラカップはどれですか?

祭りなどのイベントでよく使われているビールのカップはどれですか?なんて質問を頂戴する事があるので、今回はイベントでオススメなビールに適している紙コップ・プラカップの選び方を解説していきます。ビールなどのドリンクを扱うことが多いイベントでは、420mlと545mlのコップを用意することが多いですですが、営業でイベントに参加する以上は損をしないようにするのがベストです。よくある条件を基に適合する紙コップ・プラカップのサイズを算数の問題方式で算出していきます。

問)条件

ビール出店舗さんからの質問・自治体のイベントで生ビールの販売をすることになり、15Lの生ビールサーバーを8900円でレンタルし中ジョッキサイズで1杯300円で販売することになりました。利益に関してはマイナスにならなければ良しです。その場合、紙コップ・プラカップはどのサイズを選ぶのが良いでしょう?
それでは、まず一般的な中ジョッキサイズの容量がどれくらいなのか?について調べていきましょう。

一般的な中ジョッキの容量

居酒屋など通常、一般的に中ジョッキの容量は500ml以下が基準となります。なので、紙コップ・プラカップを選ぶ場合は、420ml~545mlの紙コップ・プラカップを選ぶのが妥当かと思います。
選ぶ容量に関しては、今回は、一般的な中ジョッキサイズの生ビールよりも安く提供なので420mlを選ぶなど、イベントに合わせた価格や容量を選ぶのが良いかと思います。
次に、価格を決める為に何杯提供できるのか?について算出していきます。

15Lだと何杯提供できるのか?

紙コップ・プラカップのサイズが決まったので、次に、15Lの生ビールサーバーから420mlと545mlで何杯作れるのかを算出します。
・15Lなら420mlで(15000ml÷420ml)約35杯。
・15Lなら545mlで(15000ml÷545ml)約27杯。
杯数がわかれば、次は1杯あたりのコストを算出していきます。

コストの算出

15Lの生ビールサーバーのレンタル料が8900円を基に算出します。
・420mlの場合、(35杯÷8900円)で1杯当たり254円のコスト。
・545mlの場合、(27杯÷8900円)で1杯当たり330円のコスト。
この時点での計算には、紙コップ・プラカップの代金が含まれていないので545mlの場合、すでに、1杯300円で販売する今回の条件からはみ出てしまいます。
例えば、1杯400円以上が条件の場合は545mlでも問題はないので販売する価格が基準になります。

販売する価格の決め方

今回のように自治体のイベントとなれば地元の方も多く地域貢献型のイベントになるので他のお店も単価は低めに設定しているケースが多いので、イベントの規模などによって周りの店舗との価格差がでないような値段設定の仕方がベストではないでしょうか。

不慣れなサーバー

先程のコストの算出は余すことなくビールを注いだ計算です。イベントでレンタルという事で不慣れなサーバーで泡が多くなりすぎた、逆に、泡が少なくなりすぎたなど、どうしても失敗するので利益優先ではないにしても1杯あたりのコストの余裕は持っておいた方が良いと思います。

紙コップ、プラカップを購入するときの注意点。

例えば、表記容量が14oz(420ml)の場合、満杯擦切り(表面張力くらい)での容量表記なので、特にビールなど飲み物プラス泡を入れるので、実際は420ml入れて提供は難しくなります。
※oz=オンス表示の場合は1oz約30mlの目安となります。

補足

紙コップやプラカップなどの容量表記やサイズ(寸法)に関しては、共通規格がない為、各製造メーカーによって違いがあり、購入するとなれば、少なくとも数百、数千個の単位で購入する事になり、食品衛生用品として、一度、開封してしまうと返品が出来ない場合が多いので、事前にサンプル請求をして実際に試してから購入することが重要です。
特に、イベントで利用する場合は、サイズを間違ってしまうと、開催期間中にドリンクの提供が出来なくなる恐れもでてきますので、時間に余裕をもってサンプル請求してシュミレーションしておきましょう。

回答)まとめ

15Lの生ビールサーバーのレンタル料8900円+1個あたり20円の420mlの紙コップ・プラカップを使って35杯で274円にする事で300円で販売する事が可能となり、利益としては剥離ですが、今回の条件に当てはまります。ただし、420mlの場合、液体と泡を考慮すると一般的な中ジョッキサイズよりは少なくなりますので、事前にサンプル請求をして実際に試してからの購入をするようにして下さい。先にも述べましたが、販売する価格と用意するビールの量によって異なりますので、上記の計算方法を参考にご検討いただくと良いかと思います。