16.割り箸の選び方

2024/11/22

コスパ、多用途、おもてなし・・・目的別!割り箸の選び方は?

竹角箸 白帯巻き イメージ画像

日常生活に欠かせない「割り箸」。飲食店をはじめ、様々な場所で見る機会の多い道具の一つです。割り箸は1回ずつ使い捨てなので洗い物が減り、再利用しないことから衛生的に良い一面も持っています。最近は新型コロナウイルスの影響でテイクアウトが浸透してきたことで、イートイン以外でも割り箸の需要は高まってきていました。様々な食事と結びつきの強い割り箸ですが、実がよく見てみると、割り箸によってその素材や形状が少しずつ違うことにはお気づきでしょうか?目的や使うシーン、食事のジャンルを考えて割り箸を選べば、食事がより楽しくなるかもしれません。今回は様々な種類の割り箸をご紹介します。



-もくじ-

割り箸の代表と言っても過言ではない「元禄箸」

使い切りの箸としては少し高級な「竹角箸」

おもてなしの際に使われる「天削箸」

箸に使われている素材で選ぶのも一つの手段




割り箸の代表と言っても過言ではない「元禄箸」

重視したいことに合わせて最適な箸を選びましょう。量と安さ重視ならオーソドックスな「元禄箸」パーティーや試食会、イベント会場など「とにかくたくさん欲しい!」「コストを抑えたい!」という時におすすめなのが、「元禄箸」。

紙箸袋入り 元禄箸 元禄箸 箸先

「元禄箸」は、最も目にする機会が多いであろう割り箸です。非常に安価なため飲食店やフードコート、イベント会場、テイクアウトの料理を提供する店など、様々な場所で使われています。その由来は、握る手のことを考えて、持ち手の四隅を面取りし断面が八角形になっていること。その八角形の断面が、元禄模様(市松模様)に似ていることからついたそうです。素材はモクレンやアスペン、白樺など様々。割れ目が端から端まで入っていることで割りやすいのが特徴の一つです。パキンと割って、キレイに2つに割れた時は嬉しいですね。個別に完封されている割り箸であれば、衛生面や屋外での使用も安心です。安さだけでなく、漂白・防カビ剤などの薬品を使用していないかどうかも注意して選びましょう。

元禄箸 束

使い切りの箸としては少し高級な「竹角箸」

どんな料理・シーンにも対応できるオールラウンダー「竹角箸」和食・洋食・中華など様々なジャンルの料理をとりあつかう時、 油物の料理を食べる時におすすめなのが、「竹角箸」。

竹角箸 持ち手側 竹角箸 全体 5膳

最近では和洋中にとどまらず、様々な料理のジャンルを扱うレストランでも、テイクアウトや出前が急速に普及しました。家にいながらお店の味を食べられるというのはとても嬉しいですね。そして、テイクアウトや出前を注文した時に、料理と一緒に割り箸が付いてくることが多いです。種類が豊富な割り箸の中でも、どのような料理にも対応可能なのは、高い強度と油を弾きやすいという特徴がある「竹角箸」です。箸先は細く、角型にカットされた形状に竹特有の質感で、強度があり油物に強いので、鍋物や天ぷらなどの汁物・油物料理などにも対応することができます。小さな食材もつまみやすく、シンプルで見た目もきれいなので、自宅にストックしておけば、来客向けにも提供することができる、まさにオールラウンダーの割り箸です。みやこで取り扱う竹角箸は、1膳ごとに白帯を巻いており、1本ずつ分かれている箸になっています。箸先の細さも「普通」タイプと「細」タイプの2種類あるので、料理の種類に応じてお箸を選びましょう。

竹角箸 全体

おもてなしの際に使われる「天削箸」

ワンランク上のおもてなしに使いたい「天削箸」来客へ料理を提供する時、高級料亭など、おもてなしに華を添えたい時におすすめなのが「天削箸」。

和食 御膳 天削箸 斜めカット部分 ディテール

「天削箸」の「天削」とは、天部(持ち手側の角)が削がれていることが由来だそうです。箸の上下を逆さまに使わないという意味で、高級料亭やご家庭においてお客様をもてなす時に使われる機会が多い割り箸になります。見た目の美しさと、頭部を大きく斜めにカットした形状が特徴で、来客用としてだけではなく、飲食店ではワンランク上のおもてなしを演出することができる最適なお箸といえます。

割り箸 天削 炭化


こちらも一般的に流通している「双生箸」

麺類を提供するなら「双生箸」和食や中華など、麺類を提供する時や、豆などの小さい食材を提供する時におすすめなのが、「双生箸」。

豚骨ラーメン ラーメン 双生 割り箸 ディテール

「双生箸」は、天部の2cmほどを四角く残し、残りを丸く加工して先端を細くしたお箸です。箸先が細くなっているので、豆類などの小さい食材も摘みやすく、和食、中華料理、麺類にも最適なので、そばやうどん、ラーメンなどを提供するお店に導入すれば、お客さまの満足度向上に一役買ってくれるかもしれません。

双生 割り箸 炭化


箸に使われている素材で選ぶのも一つの手段

「色々な箸があって、決められない・・・」という場合は、箸に使われている素材で選んでみてはいかがでしょうか?

「竹/タケ」

最近の箸でよく使われている素材は「竹」です。竹は木より成長が早く、丈夫で折れにくく、油を吸わない性質から揚物や鍋物に向いていることで、その需要が高まってきました。竹角箸だけでなく、天削箸、双生箸も竹を素材にした商品があります。「竹」は木より成長が早く、丈夫で折れにくく、油を吸わない性質から揚物や鍋物に向いているといったことから竹素材の箸が増えています。

「檜/ヒノキ」

高級素材であるヒノキの箸は懐石料理やおもてなし料理におすすめです。ヒノキ素材は丈夫なので割り箸を割るときにも変なところで折れたりすることがないのがメリット。

「杉/スギ」

杉素材は最上級のおもてなし用に最適で大切なお客様をおもてなしをするときにオススメです。割り箸の中では、杉を使ったものが最も高級とされており、美しい柾目(まさめ)と独特の香りが楽しめ、きれいに裂けるのがその理由。

他にも「エゾ松」や「アスペン」など様々な素材も取り揃えています。割り箸は形状や素材によって、価格・見た目・使いやすさなどが変わる道具です。目的にあった割り箸を選んで、楽しい食事の時間を過ごしましょう。


間伐材(かんばつざい)とは...

植林で太くまっすぐな樹木を育てるためには、充分な光が根元まで届くように調整することが重要となります。そこで、人の手で植えられた人工林では樹木の成長に合わせて一定の間隔で伐採して間引き、森林の中まで十分に光が届くようにします。間伐材は、材木としての用途だけに限らず、紙等の材料としても幅広く利用されています。柾目(まさめ)とは...木目(もくめ)の種類のことです。 木目の種類には、柾目(まさめ)と板目(いため)の2種類があります。