2024/11/22
うがいに期待される効果は?うがいには、のどや口の中の乾燥を防ぐことで口腔内の湿度によりウイルスの侵入を阻み、口の中や顔のまわりについたホコリや細菌などを洗い流す効果があると言われています。効果的なうがいのためには、まず軽く口の中の汚れを洗い落とし、2回目以降は声を出しながらうがいをすると、喉の奥まで水が届き効果的とされています。1度につき15秒ほどかけて2、3回は行うようにしてください。うがいの前に手洗いを徹底するなど、セットにして習慣づけを行っていきたいところです。うがいが推奨されるのは・施設への入館・退館時・食事、おやつの前・咳やのどの痛みがひどい時、などです。 うがい習慣の定着と水道設備の関係実は、日本以外の国ではあまりうがいをする習慣がないと言われています。では、「効果がないからうがいをしないのか」というと、決してそうではなく水道施設の整備による衛生事情に関係があるようです。日本の水道水には、人体に影響がない程度の少量の残留塩素が含まれており、水道水を消毒する役割があります。残留塩素の濃度はWHOで定められている、「生涯毎日水を飲み続けても健康に影響がない濃度」である「5mg/L以下」に対して、日本の水道では「1mg/L以下」とされており、WHOの基準よりも厳しく、人体にも安全なつくりになっています。 一方で、ほとんどの海外の水道では、水道からそのまま水が飲めるようにはなっておらず、煮沸消毒をする必要があります。そのため飲料水は、ペットボトルを買って利用することが多くなっています。国土が広い国では、水道設備の充実よりも、飲料水をペットボトルで輸送した方が、コストが抑えられるのだそうです。京都大学の保健管理センター(現・京都大学環境安全保健機構健康管理部門/附属健康科学センター)の教授グループは、「水道水でうがいをする」グループ、「ヨード液でうがいをする」グループ、「特にうがいをしない」グループを比較する実験を行いました。その結果、「水道水でうがいをした」グループの風邪の発症率が一番低くなり、特に「うがいをしなかった」グループに比べると40%も低下したとのことです。日本のように、大人から子供まで安心して口にでき、殺菌効果が得られる水道が供給されている国は実は世界でも少ないのです。うがいの習慣が定着していないのも、このあたりの事情が関係していると言えるでしょう。 子供のためのうがい習慣づけ子供には、外出から帰ってきたとき必ず手洗いとセットでうがいをする習慣をつけたいものです。幼い子どもの場合、口でうまく水を吐き出せず、うがいが苦手な子がいると思います。その場合は、水を飲んでしまっても大丈夫です。喉に雑菌がついたままでいると、そこで繁殖してしまうのですが、水を飲み込んでしまえば、胃の中で殺菌されるので、うがいが苦手な子は、水を飲んでもいいので、少しずつ練習してみましょう。うがいができる場所がない場合は、水やお茶を飲んでもOKです。喉の雑菌を流し、喉を潤わせることで、バリアの役割を果たしてくれます。他にも、大人がお手本を見せたり、上手にできなくてもいっぱいほめてあげたりすることも、習慣づけのためには大切です。楽しみながら子供にうがいを習慣づけていきましょう。 児童施設や介護現場には「使い捨てのうがい用コップ」や「ペーパータオル」を設置いくつかのウイルスは、無機物の表面上でも、人への感染力をもったままの状態で、数時間から数日程度生存し続けます。せっかく手洗いうがいをおこなっても、菌の保有者とタオルやコップ、石鹸などを共有することで、感染はむしろ広まってしまう恐れがあるのです。家庭と違って人の多い場所では、コップやタオルなどを共有することによる感染リスクがあります。例えば、一度利用したタオルを放置するだけでも、そこには数億の雑菌が発生していると言われています。うがいの場合も、菌やカビが繁殖したコップで水を汲み、口に含んでしまう危険や、コップの取り違えなど、利用者数が多ければ多いほど、衛生管理に悩まされることでしょう。かといって、全員別のコップやタオルを用意すると、管理の手間がかかるという問題が出てきます。そういった時に使えるのが、1回ずつ使い捨てられるグッズです。 使い捨ての出来る紙コップうがい用の紙コップは、軽量で場所をとらず、小さいので持ち運びにも便利です。ペーパータオルも、お手洗いなどに用意すればタオルの使いまわしや、手を濡らしたまま水滴を周りにまいてしまう・・・なんてことも抑えられます。使い捨てのコップやペーパータオルは、使い終わった後はそのままゴミ箱へ捨てることができますし、洗浄時や片付け時の感染の予防にも効果が期待できます。まとめ新型コロナウイルスが感染拡大を続ける中でも、日本では、開けなければならない幼稚園や保育園、介護施設などが多いです。新型コロナウイルスに限らず、自分が感染しない、自分から誰かに感染させないためにも、手洗いだけでなく、うがいも一緒に習慣づけましょう! |